2010年夏期号 高校説明会報告

2010年 夏期号

 

高校説明会報告

海城高校

報告者 熊倉幹男

 水谷学校長の「来年度より高校募集を停止いたします。」という挨拶から始まりましたので呆然としてしまいました。今風に言えば、「聞いてないよ~」でしょうか、まさに寝耳に水でした。高校募集の停止の理由は学校長の説明によりますと、

1. 完全6年一貫教育を行う。

2. 大学受験の多様性に対応するため6年間かけた教育を行う。

3. 21世紀の国際社会に通用する人材を育成する。

ということでしたが、停止するという事実がすべてでどう説明されても納得できるものではありませんでした。思えば、ずいぶんお世話になった高校ですが、我々にとってはあっけない幕切れでした。

 

1、大学合格実績

東京大学49名(現役34名)、一橋大学23名(現役11名)、東工大17名(現役10名)、東京医科歯科大6名(現役6名)、早稲田大学215名(現役124名)、慶應義塾大173名(現役94名)合格という、現役卒業生380名で相変わらず立派な合格実績です。早稲田、慶應の実質合格者は何名かという質問が出ましたが、把握出来ていなかったようです。予想すると現役合格者の合計218名ですから、実質は100名を少し超える程度ではないでしょうか。

 

2、入学者選抜

2月10日試験、11日発表、手続き締め切りは11日、都立発表まで待たないという強気の姿勢にはいろいろ批判もあると思いますが、募集85名に対して504名の応募があったということですから、やはり根強い人気がありました。合格最低点は138点、合格者は234名でした。

 

3、その他

男子の高校受験指導について、ポッカリ穴が空いた感じです。この穴を埋めるのは、城北高校か都立上位校となるのでしょう。今年まで海城高校に入学していた上位層100名程度が、同じような難易度の高校に分散するのですから、注意が必要です。


都立新宿高校

報告者 熊倉幹男

1、大学合格実績

東京大学に8年ぶりに合格者を出したということで教員の方が大変喜んでいました。大勢の合格者を出す高校も立派ではありますが、一人の合格者にこれだけ喜ぶという先生と生徒の距離感も良いものです。早稲田大学57名(現役47名)、慶應義塾大学17名(現役9名)、上智大学7名(現役7名)、東京理科大学27名(現役15名)、立教大学50名(現役35名)、明治大学98名(現役65名)合格は立派な結果と思います。特に現役の合格率が高いという印象でした。早稲田の合格者数については、都立高校で5番目で、重点指導校7校に食い込んでいる、青山高校より多いと自慢していましたが、早慶で合算すると順当な結果ではないかと思うのですが、自校に有利な集計を示すのも情熱の表れの一つととらえましょう。

 

2、入学者選抜

推薦入試男子8.35倍、女子3.64倍、全体で4.39倍。

一般入試男子2.47倍、女子2.47倍、全体で2.47倍。昨年より0.1~0.2倍増えています。単位制で男女の定員枠がありませんので、推薦入試は内申点の高い女子の合格者の方が多いようです(男子17名、女子79名の合格)。一般入試での合格者は男女ほぼ同数でした(男子117名、女子113名)。推薦入試の定員枠は全体の3割となっていますが、来年度は2割に減らす予定だということです。推薦入試で勝負にならない内申点の生徒には朗報です。

一般入試ですが、全体の平均点、合格者の平均点、得点分布図から類推したものですが、国語63点、数学57点、英語80点で3科200点。理科85点、社会71点で5科356点が合格基準と考えられます。3教科については平均が6割を目標としているようですが、今年は英語が易しかったようです。「誰が問題をつくっているのですか。」と質問しましたら、「それにはお答えできません。」と当たり前の答えが返ってきましたが、内部の職員だけでつくっていることは受け答えからわかりました。

3、その他

校舎の中は空調が行き届いていますし、廊下も階段も広くて明るく、とても良い雰囲気でした。すれ違う生徒からは「こんにちは」と挨拶されますし、公開授業の先生方はとても一生懸命に授業をされていました。今日は特別にお客さんが来る日だったからの対応かも知れませんが、それにしても良い印象でした。