2012年夏期号 ▽ 24年度都立高校入試概況 ▲

2012年 夏期号

 

24年度都立高校入試概況

熊倉幹男

○ 今年も厳しい入試でした

42,013名が受験し12,338名が不合格となりました。実質倍率1.4倍台が4年連続し、強い都立志向が続いています。

表1は、館山塾の塾生がおもに受験する高校を中心に過去4年間の一般入試での実質倍率(受験者数÷合格者数)の推移をあげてあります。日比谷、戸山、青山、新宿、三田高校は軒並み2倍前後の倍率になっています。上位校を受験する優秀な生徒のうち2名に1名は不合格になるのですから、かなり厳しいことがわかります。

表2は同じく推薦入試での実質倍率の推移ですが、一般入試に比べて高い数字になっています。都立第一志望の生徒の約6割が推薦入試を受験しますので当然高倍率になります。男子よりも女子が高倍率に、またさらに人気校に集中する傾向があります。青山の女子はここ数年倍率トップの位置を守っていますが、10.69倍という数字を見たら一瞬呼吸が止まってしまいますね。

推薦入試は、「試験がないので学力的には楽に入れる」という点を是正すべく22年度から見直しをするよう都教育委員会から提議がありました。定員数を減らすこと、小論文・作文を出題し受験生の学力を見るようにすること、面接もプレゼンやグループ面接をするなど工夫し受験者の能力差がでるように改善することなどです。その結果ダメ元の受験者が減っているようですが、それでも高倍率ですのでよく考慮して受験する必要があります。

 

 

○ なぜ今、都立高校なのか

都立高校の人気上昇の理由は、都立高校改革の成功だと言えるでしょう。学校群制度からグループ合同選抜、さらに学区を撤廃し単独選抜へと移行してきました。さらに指導重点校を指定し、予算を組み、教員も公募制とし魅力ある高校つくりに取り組んできました。私立高校と同様に説明会を頻繁に行い、中学校や学習塾にも積極的に生徒集めに動いてきた結果、優秀な生徒が集まりだし、活気のある学校運営ができるようになりました。

進学実績も上がりました。私立上位校と比べても遜色のないレベルになりましたし、中高一貫の私立高校の大学合格実績の多くは中学からの入学者であることを考えれば、高校から入学する生徒は私立高校よりも都立上位校を選択することは当然のことと言えます。実際ここ数年、私立上位の進学校、早慶の附属校に合格しながらも都立高校に入学する生徒が増えています。

保護者の方の都立高校に対するイメージはどうなのでしょうか。学校群、またはグループ合同選抜の頃のものなのでしょうか。そうだとしたら状況はまったく違ってきていますので、説明会に足を運ぶなどして、今の都立高校の様子を見てもらいたいと思います。下に進学指導協議会参加校をあげておきます。公募制を導入し熱意と指導力のある教員を配置し、進学指導を重視した教育課程に関するテーマで協議を行い進学指導の充実を図っています。参考にしてください。
進学指導重点校 …            日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立

進学指導特別推進校 …     小山台、駒場、新宿、町田、国分寺

進学指導推進校 …            三田、国際、豊多摩、竹早、北園、墨田川、城東、小松川、武蔵野北、
小金井北、江北、江戸川、日野台、調布北