2009年夏期号 ▲▽ 指導要領改訂におもう ▽▲

2009年 夏期号

 

▲▽ 指導要領改訂におもう ▽▲

熊倉幹男

 中学校は平成24年度から新指導要領に改訂されます。そのため平成21年度から移行期間に入り、先取りできるものは先行して指導することになりました。

今回の改訂で追加されるおもな単元は、

・中1数学 不等号

・中2数学 資料と統計

・中1理科 バネ・浮力・花の咲かない植物・断層

・中3理科 仕事・電解質・イオン・遺伝・日食月食、です。

「ゆとり教育」をテーマとした前回の改訂から、今回の改訂でほぼもとに戻ったと言えます。中央教育審議会の決定内容は、とりあえず納得のいくものでした。

前回の改訂ではいろいろな弊害が出たと思います。小中学生の学力低下はもとより、高等学校の理数系指導が混乱をきたし、ひいては理系離れ、または理数系科目の基礎学力のない理工系大学生を生んだのではないでしょうか。中学の理科では上記の内容が削除されていましたが、高等学校の数学・物理・化学の内容・重量は従来とほぼ変わりませんから、知識が不十分なまま高校の授業を受け、脱落していく生徒がいても不思議はありません。たとえば、中学では二次方程式の解の公式は習わないことになっていますが、高校に行ったらそんなこと当然知っているものとして、判別式、解と係数の関係等、どんどん進んで行きますから、習っていない生徒はたまったものじゃありません。

で、中学生の皆さん、気をつけて下さいね。今は移行期間中ですから、これらの内容が確実に学習するという保証はないのですよ。高校に入ったら、「みんなこれはやっているからとばします。」と言われて、「ぼく、習ってません。」なんて言えませんから、学校で習わないから、入試に出ないからと言って、勉強しないでおくという訳にはいかないのですよ。

わかりましたか。だから、館山塾の数学の授業では、入試に出ない不等式を学習するのです。学校では使わないけど、解の公式の練習を死ぬほど(?)やらせるのです。理科の授業で教科書にも出てこない化学反応式を無理矢理覚えさせられるのです、イヤでも。その理由がわかりましたでしょうか。